【皇室】三橋貴明氏への批判記事
反逆する武士
uematu tubasaです。
~~~~以下は三橋貴明氏のブログより~~~~~
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12237001263.html
陛下の譲位問題と、韓国の反日
2017-01-11 08:25:17
テーマ:政治
SAPIO 2017年2月号 に「グローバル化が遅れた日本こそが世界の経済覇権を握る」が掲載されました。
経済界 2017年 1/24号 に連載「深読み経済ニュース解説 安倍政権の緊縮財政」が掲載されました。
陛下の譲位問題と、韓国の反日を並べるのは自分でもどうかと思うのですが、二つの問題に共通した「世論」について、本日、取り上げたいと思います。
陛下の譲位問題では、当初、「生前退位」という、これまで聞いたこともない「フレーズ」で大々的に報道された時点で、プロパガンダ色満載でございました。生前退位って何なんだ? 「譲位」ではないのか、と疑問に思ったわけですが、その後、いくつかの新聞は「譲位」と書くようになりました。
~~中略~~
産経の記事に続き、読売など各紙で報じられている以上、陛下が特措法で譲位されることは確実なのでしょう。
陛下の譲位の件で怖かったのは、本問題について「世論調査」が行われたことです。例えば、朝日新聞は昨年の9月10、11日に全国世論調査を行い、
「天皇陛下の生前退位「賛成」91% 朝日新聞世論調査」
という見出しの記事を出しました。
陛下の問題や、皇室のあり方について、我々日本国民は「民意」「世論」で決定していいのでしょうか? そんなはずがありません。
神話において、日本列島を創った伊弉諾尊と伊弉冉尊との間に、三貴子たる天照大神、月夜見尊、素戔嗚尊の三柱の神々が生まれました。(日本書紀)
太陽の神である天照大神の孫にあたる邇邇藝命(ににぎのみこと)が、葦原の中つ国を治めるため、高天原から日向国の高千穂峰へ天降りました。天孫降臨です。
瓊瓊杵尊の曾孫にあたる神日本磐余彦は、
「東に美しい土地があるという、青い山が四周にあり、その地には天から饒速日命が下っているという。そこは六合の中なれば、大業を広げて、天下を治めるにふさわしい土地であろう。よって、この地を都とすべきだ」
と、東征を開始。瀬戸内海を東進し、当時は海で会った浪速国に到達。当地の支配者であった長髄彦の軍と孔舎衛坂で戦い、敗北。
その後、紀伊半島をぐるりと周り、八咫烏(天照大神の分身)の案内で大和の国に到達。長髄彦の軍を下し、大物主の娘である五十鈴姫を妻とし、52歳で始馭天下之天皇(はつくにしらすすめらみこと)として即位しました。
すなわち、神武天皇です。現在の第125代天皇陛下は、神武天皇の血を引くお方、すなわち天照大神の子孫ということになります。
神話の時代から続く皇室を戴いている国は(「王室」であっても)、世界に我が国のみです。
陛下や皇室は、日本国の「国体」そのものであり、憲法やら民意やらで決めていいものとは思えません。
我々、現在に生きる日本国民は、皇室や天皇について、どれほど理解しているのでしょうか。二千年という長期にわたり、万世一系を維持してきた歴史、意義を、本当に理解しているのでしょうか。
国体の問題について、
「陛下がお可哀想だから・・・」
といった感情的な判断をして、本当に構わないのでしょうか。
メルマガでも書きましたが、陛下の譲位問題について、一般国民が無責任に「意見」を表明するのは、いかがなものかと思います。皇室の行く末を決めるということは、二千年近く前から存在する我が国の「国体」について物申すという話になるのです。
少なくとも、移ろいやすい「世論」に従って「国体」のあり方を考えてはいけないと思うのです。特に、今回の譲位問題を巡っては、「世論」で「生前退位」を実現し、皇室典範も変更。「女系天皇」を実現したいのではないかという「邪な意図」が見え隠れしていました。
この種のプロパガンダが展開されているときに、気軽に「意見」を表明するのは、かなり危険なことなのではないかというのが、わたくしの「意見」です。
~~~後略~~~~
~~~~~以上、三橋貴明氏のブログより~~~~
さて、1月11日の三橋貴明氏のブログをご紹介致しました。
今回は批判させていただくためのご紹介です。
上記の記事の中に少なくとも矛盾点が2点ございます。
今回はそこを指摘させていただきたいと思います。
本題に入る前に私の立場について、簡単にご説明します。
(※私のことを全く知らない方もいらっしゃると思いますので、念のため)
私は大学在学中に三橋貴明氏のブログを読み、著作をむさぼり読み、経済についての考えを大幅に改めた人間です。
大学時代の卒業論文において、日本経済を強く豊かにするためにどうすればいいのかという主旨で論じ、三橋貴明氏、中野剛志氏、藤井聡氏の著作を参考文献として明記しており、生粋の経済ナショナリストです。
財政破綻論は破綻しており、したがって、財政出動を大胆に行えとの主張をしてます。
ある意味、財政出動に関しては三橋氏よりも過激な部類に属するでしょう。
構造改革とグローバリズムに公然と反逆しており、保護貿易協定推進論者です。
経済政策の立案等において、三橋氏の影響を強く受けたのは、今でも間違っていないと確信しております。
しかしながら、上記のブログ記事、特に皇室関連に関しては批判せざるを得ません。
矛盾点の1点目について述べます。
簡潔に言えば「気軽に意見を表明するのは危険なことだと言っておきながら、意見表明するのは矛盾しているのでは?」
三橋氏のブログ記事より、再度引用致しますと
>>特に、今回の譲位問題を巡っては、「世論」で「生前退位」を実現し、皇室典範も変更。「女系天皇」を実現したいのではないかという「邪な意図」が見え隠れしていました。
つまり、女系天皇を実現することは邪なことであると皇位継承問題について「意見表明」されておりますよね?
私個人としては「皇室のことは皇室が決めるのが原理原則だと思うが、現実問題として皇位継承問題が国政問題になってしまっているので、日本国民一人一人が皇室の繁栄のために考え抜くべき」と考えております。
現行憲法においては
第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。
と規定されております。
皇位継承問題ということはすなわち、皇室典範をどのように改正するのかという話であり、国会で議決しなければならないのです。
国会というのは日本国民の投票によって選ばれた国会議員が集まって、物事を決める場所ですから、我々日本国民が考えなければならないことなのです。
百歩譲って、三橋貴明氏の「一般国民が無責任に「意見」を表明するのは、いかがなものかと思います。」という意見が正しいとしても、だったら三橋貴明氏も意見表明を控えるのが筋なのではないかと思います。
矛盾点の2点目について述べます。
簡潔に言えば
「天皇は天照大神(皇祖神であり、女性神)の子孫だと認めているのに、女系天皇の実現を邪なことと言うのは矛盾しているのでは?」
三橋氏のブログ記事から再度引用すると
>>現在の第125代天皇陛下は、神武天皇の血を引くお方、すなわち天照大神の子孫ということになります。
はい。その通り。上記に関しては正しいと思います。
天照大神の子孫であり、祭祀を司るからこそ、天皇は権威を纏う尊いものと考えております。
であるならば、女性が天皇に即位遊ばされても問題ありませんよね。
例えば、敬宮殿下(愛子様)が天皇に即位遊ばされた場合、祭祀を司り、天照大神のご子孫なので、全く問題ありません。
敬宮殿下のお子様が天皇に即位遊ばされてもその原則は守られるわけですから、全く問題ありません。
今上天皇の血筋を辿っていくと女性神である天照大神につながるわけですよ。
それなのになぜ女系天皇の実現が邪なことだと「意見表明」されたのか理解に苦しみます。
例えば、天照大神が男性神だとか、皇祖神ではないとかそういったトンデモ学説を信じてらっしゃるなら話は別ですが・・・
三橋貴明氏はそんなトンデモ学説を信じてらっしゃるわけありませんよね?
天皇及び皇室の本質とは「神話につながる血筋の人間が、祭祀を司ること」です。
男系男子が皇位を継承することが本質ではありません。
根本的なことを申し上げれば現行の皇室典範を見てみると
「第一条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」
となります。
現在、皇統に属する男系の男子で皇位継承権があるのは事実上3名です。(誠に失礼かと存じますが常陸宮殿下はご高齢のため触れません)
1、皇太子殿下
2、秋篠宮殿下
3、悠仁親王殿下
皇位継承権をお持ちなのは3名ですよ。
少ないでしょ?まずこれだけで危機感を持たねばなりません。
また、おそらく30年後には皇位継承権保持者が悠仁親王殿下のみとなる可能性が高いと考えられます。
考えたくないことを考えてみましょう。
何らかの事故、ご病気、テロなどによって悠仁親王殿下が亡くなられたらどうなりますか?
悠仁親王殿下がご結婚されなかったらどうしますか?
悠仁親王殿下がご結婚された場合でもお子様がお生まれにならなかったらどうしますか?
悠仁親王殿下とご結婚された場合でもお子様が女性だった場合どうしますか?
これほどの皇統断絶リスクがあるのに、何もしないのですか?
神風が吹くのをただ待ちますか? 最悪の状況を想定し、それに対処するのが安全保障というものでしょう?
何も意見表明しないのですか? それは皇統断絶の可能性を高める行為に加担したことと同じですよ?
三橋貴明氏は皇室の繁栄を切実に願っている方と思っていましたが・・・
三橋貴明氏ほど優秀な人材がこれほど危険な状況を理解できないとは思えないのです。
旧皇族の皇籍復帰及び旧宮家系国民男子(旧皇族のご子孫)の皇籍取得を主張して、あくまでも男系男子の皇位継承に固執する方々がいらっしゃいますが、ペテンは止めてもらいたいと切に願います。
まず、皇籍復帰もしくは皇籍取得してもいいと意思を固めた男系男子は誰なのですか?
まずご紹介いただきたいと思います。探してきてください。 (※私は存在しないと思います)
また、皇籍復帰もしくは皇籍取得するというのであれば、皇室の方々が受け入れる意思がおありなのか確認してください。
(※私は無理だと思います。政略結婚も無理だと思いますし、時代錯誤だと思います)
最後に、どこの誰ともわからない日本国民だった方々の皇室復帰及び皇籍取得を一般の日本国民は支持しますか?
一般の日本国民を説得できますか? (※私は絶対無理だと思います)
男系男子のみの皇位継承は皇統断絶のリスクを最大化しているのです。
したがって、皇位の安定的継承を目的として、女系天皇及び女性天皇を公認するべきです。
女系天皇及び女性天皇を公認すると皇位継承者が事実上6名になります。
1、皇太子殿下
2、秋篠宮殿下
3、悠仁親王殿下
4、愛子内親王殿下
5、眞子内親王殿下
6、佳子内親王殿下
これだけでも皇統断絶リスクは減ります。
さらに付言するのであれば、若年皇族の方々が宮家を創設され、ご結婚され、お子様がお生まれになれば皇位継承権はそのお子様にも与えられるわけですから、もっと皇統断絶リスクは減ります。
若年皇族及び若年皇族の配偶者の心理的負担(男児を生まなければならないという心理的負担)もなくなります。
さて、私と三橋貴明氏のどちらが、皇室の繁栄のために真剣に考えているのか
拙ブログの読者の判断に委ねます。
以下は参考過去記事
逆賊というより朝敵なのでは?
高森明勅氏の皇室典範改正案をご紹介~現時点では全面的に賛同する~
【再掲載】なぜ男系継承にこだわらなければならぬのか?
【再掲載】皇統を守るために考えるべきこと
【再掲載】皇位継承問題での最重要点3つを提示する。この3つに男系絶対派は答えてくれ。
【転載】泉美木蘭の『無鉄砲ですけど!?』女性皇族への侮辱をまき散らす竹田恒泰
天皇陛下のお言葉を分析してみた
以上です。
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2015年9月24日に加筆修正を行いました。現在第2版。
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【字数】現在34,830文字