凍結された紛争 久しぶりにウクライナ問題を論じましょうか

大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。

【近況報告】
一時的に体調の悪化は食い止められました。
本日からロシア関連記事を4連続で行きますね。

~~~~~以下はロイターより~~~~~
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0JT07U20141215
コラム:ウクライナ停戦が世界経済に与える「劇的変化」=カレツキー氏
2014年 12月 15日 12:44 JST

アナトール・カレツキー

[12日 ロイター] - 12月8日からの週には、ウクライナ政府軍と親ロシア派勢力の大きな武力衝突は目にされなかった。これは地政学面だけでなく、世界経済にとっても極めて重要な意味を持つ出来事と言える。

こうした状況からは、一部で小さな戦闘があったり、欧米の評論家の予想がすぐに戦争は再開されるという点で実質的に一致しているにもかかわらず、9月5日に合意された停戦がほぼ根付きつつあることが確かめられる。停戦協定が効力を維持しているという事実は、ウクライナとロシアが徐々にあまり居心地のよくない平和共存へと回帰しつつあることもうかがわせる。

そうであるならば、この夏のウクライナにおける内戦は恐らく、ジョージア(旧グルジア)やモルドバ、アルメニア、アゼルバイジャン、コソボ、キプロス、イスラエルといった地域で何年、さらには何十年にも及んでいる膠着状態と似たような「凍結された紛争」という全般的に落ち着いた事態へと進んでいく。

この結果にはだれも完全には満足しないだろうが、ウクライナとロシア、欧州、そして世界経済の行方に胸を痛めていた人々はほっとするはずだ。

まずはウクライナから話を始めよう。クリミアの失陥は、既にその大半をロシアが租借していて、1954年以前はウクライナの領土でなかったことから、それほど重大ではない。ウクライナにとっては、主要工業地帯のドンバス地方を失う方が深刻度は大きい。しかしロシアはドンバスの石炭や鉄鋼を売る必要があり、ウクライナにも同じぐらいそれらを買う必要性があるので、すぐに正常な経済関係が再構築される可能性がある。

ドンバスの資源から得られる利益はこれまで腐敗した官僚や新興財閥が不正に流用してしまっていた点からすると、ウクライナとしてはそれを親ロシア派に盗まれても大した違いにはならない。

一方でウクライナの国家としての一体性は、紛争で強化されてきた。ドイツとフランス、ロシアの反対からすると、ウクライナが欧州連合(EU)もしくは北大西洋条約機構(NATO)に加盟を認められそうにはないとしても、トルコと同じようにEUと「連合協定」を調印すれば汚職を減らしたり、経済改革を促す力になり得る。ウクライナは、欧州とロシアの双方と貿易関係を築くことでしか、経済的に成り立ってはいけなくなる。今年起きた紛争が確実に「凍結」されてはじめて、こうした関係性が構築できるはずだ。

次にロシアを考えてみよう。ウクライナと欧米が渋々ながらもクリミアとドンバスの現状を是認すると想定し、まただれもこれらをロシアから奪い返す方法を思いつかないようである点からすれば、プーチン大統領は少なくとも新たな地政学上の口実なしに、一層の領土拡大を試みそうにはないと見受けられる。その場合、EUの対ロシア制裁は自動的に来年3月と7月に失効する。制裁は期間1年に設定されており、ウクライナの戦闘における死者が減っていくとすれば、制裁を延長するべきだという合意は形成されにくいだろう。

ロシアは、制裁が解除されてもされなくても、既に経済環境の変化を経験しつつある。

原油とルーブルの価格下落で、ロシアの政治経済の指導者は、旧ソ連崩壊後の全面的な金融自由化と世界経済との統合という経済モデルが、エネルギー輸出と欧米からの工業製品輸入への過度の依存を強いてきたと気付きつつある。そうしたこともあって結果的にロシアは、「天然資源の呪い」が起こす典型的な症状に悩まされるようになった。つまり通貨の過大評価、産業空洞化、相当目立つような消費、過剰な政府支出、国内の脆弱な課税基盤、外国資本流出に対する極端なもろさといった要素だ。

これに対してロシアは、経済の構造改革に乗り出している。1990年代に採用したのは、リカード経済学で示唆される比較優位の考えに基づいた原材料を輸出して工業製品を輸入するという古典的な自由貿易モデルだった。しかし今は、中国やインド、そしてかつては韓国や日本が取り入れてきた開発モデルへと移行しつつある。

このアジア型モデルは、国内産業の保護と外国資本に対する管理の強化、輸出依存度の引き下げを意味している。たとえそれがロシアの消費者にとって購入品の質低下と価格上昇をもたらしたとしてもだ。

ロシアが主要な資源輸出国であり続ける限り、貿易・金融の戦略面と地政学上の連携先は中国とアジアに転換していく。こうしたロシアによる戦略的な軸足の変化は、次第にアジアにおける中国の経済的な支配力を高めるだろう。これにより欧米が推進してきた民主主義に対抗する形で中国の儒教色の濃い権威主義的な政治モデルの影響力も強まるかもしれず、プーチン大統領にとっては歓迎すべき政治哲学面の変化となる。

では「凍結された紛争」が欧州と世界全体にどんな意味を持つのだろうか。良いニュースは、ウクライナの戦闘が確実に終了することは、欧州の景気回復にとって最も大きな障害が取り除かれるという点だ。中欧で全面的な戦争が起きるかもしれないという懸念が恐らくは、この夏にドイツを中心とする欧州で突然経済が落ち込んだ最大の理由だった。今後万が一、全面戦争が発生するようなら、欧州中央銀行(ECB)がどんな刺激策を打ち出しても効果が消し飛んでしまうのは間違いない。

悪いニュースは、第2次世界大戦後に広がった欧州の国境線は決して力で変更できないという国際的な前提が揺らぐことであり、ドイツのメルケル首相は最近この点についてあらためて嘆いている。しかし事実はといえば、欧州の国境線は旧ソ連とユーゴスラビアの崩壊後の25年間で力ずくで書き換えられている。

アフガニスタンやイラク、リベリア、シリアで米国と英国、フランスが行ってきたのは言うに及ばず、イスラエル、キプロスにおいても国家主権の原則は度々踏みにじられてきた。こうした原則違反は、対ロシア制裁が続こうが続くまいが、断続的に発生していくのは疑いようがない。

欧米にとっては、ウクライナの紛争凍結によって設定された外交上の手続き以上に心配なのは、ロシアが中国の地政学と経済の両面における勢力圏に入っていくという国際政治的な兆しだ。だが欧米と中国の相互交流の高まりを見れば、経済管理とビジネスの透明性、非民主主義的政府という組み合わせを持つ中国型モデルにならうと決めたロシアと平和的に共存し、経済的関係を築くことも可能になるだろう。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

*アナトール・カレツキー氏は受賞歴のあるジャーナリスト兼金融エコノミスト。1976年から英エコノミスト誌、英フィナンシャル・タイムズ紙、英タイムズ紙などで執筆した後、ロイターに所属した。2008年の世界金融危機を経たグローバルな資本主義の変革に関する近著「資本主義4.0」は、BBCの「サミュエル・ジョンソン賞」候補となり、中国語、韓国語、ドイツ語、ポルトガル語に翻訳された。世界の投資機関800社に投資分析を提供する香港のグループ、GaveKal Dragonomicsのチーフエコノミストも務める。

(以下略)
~~~~~~以上はロイターより~~~~~~
なんだかスッキリしない文章です。

だから結論こうするべきだとかいう主張がないのです。
現状分析に特化した文章なのでしょうかね。

>>ドンバスの資源から得られる利益はこれまで腐敗した官僚や新興財閥が不正に流用してしまっていた点からすると、ウクライナとしてはそれを親ロシア派に盗まれても大した違いにはならない。

国家主権の侵害と経済的利益のどちらがより重要だと言うのでしょうか。
私は国家主権の侵害がより重要だと思います。

経済的に利益はなく、非生産的だと言う理由で拉致被害者奪還のための軍事作戦を放棄するような馬鹿げたことを主張する人間の思考に似ている気がします。

しかしながら、こんな覚めた見方をする人間がいるということも事実かと思いますので、本日ご紹介した次第です。

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uematu tubasa

Author:uematu tubasa
平成生まれの尊皇攘夷派で、某国立大学の経済学部出身の
uematu tubasaと申します。

基本情報技術者、電子書籍作家。

失業と低所得と借金に負けない!
私は戦う、この残酷な世界で!

北朝鮮の核実験がきっかけで政治に興味を持った若者です。
『消費税廃止への進撃』
『ビジネスの種を蒔け』
『究極の空き家対策』
『家賃半額』を出版しました。

『住宅資産倍増計画(仮)』
『天皇最強説(仮)』を出版する予定です。

日本核武装論の出版が中期的目標です。

核武装推進論者、ネオクラシカルリアリスト(新古典派現実主義者)、地政学の基礎は理解しております。

自主憲法制定論者(現行憲法破棄、大日本帝国憲法改正)、女系天皇公認論者、暫定的な保護貿易協定推進論者、消費税廃止論者、経済ナショナリスト、公的家賃補助導入論者、対米自立論者、日米同盟堅持論者、反特定亜細亜、移民拒絶論者。

すべての売国法案に反対しております。

基本的には政策論を中心に書いております。国会議員の事務所へ陳情します。

ご意見ご感想をよろしくお願い致します。

好きな漫画:ゴーマニズム宣言、金色のガッシュ、3月のライオン、進撃の巨人、もやしもん、ダイヤのエース、黒子のバスケ、銀の匙、鋼の錬金術師、ハイキュー!! アルスラーン戦記

好きなPCゲーム:泣きゲー全般(主にKey作品)

好きな食べ物:そば、寿司、天ぷら、おにぎり、トマト、ピザ、パスタ、ソーセージ、ポトフ、フィッシュ&チップス、ペペロンチーノ、フライドポテト。

好きな飲み物:緑茶、麦茶、カシスオレンジ、果実系ジュース、CCレモン、日本酒

好きな女性のタイプ:明るくて家庭的な日本人女性

趣味:読書(核戦略、地政学、国際政治学、経済学など)とジョギング(1日往復10kmを週に2日ぐらい)

特筆事項:性別は男性(遺伝子組み換えではない) 両親共に日本人

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