日本とフィリピンが準同盟国になる日 訪問軍協定とは何か解説しよう

大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。

素晴らしいことが発生したので、ブログ更新します。

~~~~以下は朝日新聞より~~~
http://digital.asahi.com/articles/ASH655D7YH65UHBI01J.html

比大統領、自衛隊の基地利用に期待感 中国を牽制か

佐々木学、三輪さち子 2015年6月5日19時55分

フィリピンのアキノ大統領は5日、自衛隊が将来、南シナ海で活動する場合を想定し、給油などのために自衛隊がフィリピン軍の基地を使うことを認める「訪問軍協定」の締結に向けた議論を始めたい意向を示した。都内の日本記者クラブでの会見で述べた。

 中国がフィリピンやベトナムなどと領有権を争う南沙(スプラトリー)諸島で埋め立てを進めるなか、自衛隊の部隊が実際に南シナ海を訪れて存在感を示すことに期待感を表明した。

 アキノ氏は会見で「自衛隊が南シナ海でパトロールをし、航空機が比軍基地での給油を求めた場合、施設を使わせるか」と問われ、「この件は(4日の)首脳会談で議論した。訪問軍協定に向けた議論を始めるつもりだ」と明言。「協定には上院の承認が必要」と留保はつけつつ、両国の戦略的な連携が進んでいくことを「歓迎する」と述べた。

 フィリピンは、米国やオーストラリアと訪問軍協定を結んでいる。米軍は南シナ海周辺で比軍と定期的に軍事訓練を実施しているほか、中国が大規模な埋め立てを続ける南沙諸島上空でのパトロールもしている。

 アキノ氏は安倍晋三首相との会談で、日本からの武器輸出を可能にする協定の交渉開始を確認していた。

 アキノ氏の発言について、日本の防衛省幹部は「中国を牽制(けんせい)するためのフィリピンのメッセージ戦略だろう」とみる。南シナ海での日常的な警戒監視活動は、自衛隊の人員や装備の数から考えて難しい、との見方が同省内では多い。(佐々木学、三輪さち子)
~~~~以上、朝日新聞より~~~~

フィリピンかベトナムに軍事基地を借りれないかな? と考えていたら、フィリピンの大統領も前向きだったようです(*^_^*)
せと氏も取り上げており、大変嬉しいニュースです。

フィリピン大統領「自衛隊に基地利用を認める用意ある」
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53118646.html

アキノ大統領
比大統領

>>フィリピンのアキノ大統領は5日、自衛隊が将来、南シナ海で活動する場合を想定し、給油などのために自衛隊がフィリピン軍の基地を使うことを認める「訪問軍協定」の締結に向けた議論を始めたい意向を示した。

ちょっと気になったのが訪問軍協定という協定です。

これは一体何なのでしょうか。

オーストラリアとフィリピンにおいて、豪比相互訪問軍隊地位協定というものが存在します。PDFの資料を見つけました。豪比相互訪問軍隊地位協定の文字をクリックして下さい。

おそらく、日本とも同じような協定を結びたいということなのでしょう。

簡単に概要を列挙します。

~~~以下はuematu tubasaによって重要と判定された部分を抜粋したもの~~~
豪比地位協定は、両国の軍隊がそれぞれ相手国を共同訓練等の目的で訪問した際、訪問先の国内における当該軍隊(とその構成員)の法的地位を包括的に定める協定である。

 従来、オーストラリアとフィリピンとの防衛協力関係は、1995 年8 月22 日の調印と同時に発効したフィリピン共和国政府とオーストラリア政府との間の協力的防衛活動についての了解覚書⑹(以下、「豪比防衛協力覚書」という。)に基づいて行われてきた。しかし、豪比防衛協力覚書は、受入国における軍隊の地位に関する条項を有していないことから、両国間の防衛協力に関する政治的かつ精神的な拘束枠組みであっても、国際法的に両国を拘束するものではなかった⑺。

 したがって、先に述べた米国主導の対テロ戦争に互いに米国の同盟国として積極的に加わる中で、対テロ戦訓練や海上保安活動などの分野で急速にその防衛協力関係を緊密化させてきたオーストラリアとフィリピン両国が、共同演習などでさらに防衛協力関係を深化・拡大させようとする場合に、受入国における軍隊(とその構成員)の地位に関する包括的な法的枠組みとして豪比地位協定を締結することは、オーストラリア自体にとっても必要不可欠で重要なことであると認識された⑻。

レガルダ委員長の挙げた刑事裁判権関連規定の5 点の長所とは、具体的には、
①受入国で発生した受入国の法で罰することのできる犯罪は、受入国の当局が処罰できる点、
②裁判権が競合する場合でも、派遣国が第一次的裁判権を行使できるのは、派遣国自体の財産や安全保障に対する犯罪又は公務遂行中の犯罪に限られる点、
③裁判権に関して両国間で争いがある場合、両国代表者から成る合同委員会における解決をめざすが、交渉により解決に至らないときは、受入国の司法当局に案件を送付できる点、
④フィリピンで罪を犯した刑事被告人に免責を与えるいかなる規定も豪比地位協定には存在しない点、
⑤フィリピンで罪を犯した訪問軍隊構成員は、豪比地位協定に基づく裁判を逃れることはできない点、である 。

協定の狭義の目的は、訪問軍隊と受入国政府との間における以下の事柄に関する法的枠組み、権利、責任及び手続を定めることにある。すなわち、訪問軍隊構成員による刑事犯罪行為の際に惹起される事柄、制服を着用する条件、税及び関税の免除、環境保護の要件、入出国手続及び法的責任問題などについて定めることを目的とする。協定は、一方の当事国の軍隊が他方の当事国内にある間、両当事国の軍隊に対して同じ権利を付与するものである 。協定に関する限り、オーストラリアとフィリピンは同等の権利を有する わけで、米比間の訪問米軍地位協定が、フィリピン国内にある訪問米軍の地位を定めるのみで、かつ、刑事裁判権などに関して派遣国(米国)側に有利な規定となっているのと対照的である。

 協定の広義の目的は、両国の協力関係強化により、両国共通の安全保障上の利益を増進することにある(協定前文)。協定によって、両国間の共同の訓練、演習その他の両当事国が相互に承認した活動(以下、「共同訓練等」という。)を円滑に行うことが可能となり、両国の防衛協力関係が強化されて、結果的に、共通の安全保障上の利益を増進させることにつなげることが、協定の広義の目的だということができる。

~~~~以上、抜粋終わり[太字]はuematu tubasaが強調すべきと判断した~~~

フィリピンは国内において、軍事基地の提供を禁止しているため、こういった訪問軍協定というのが必要であるようです。
 
 簡単に言えば、安全保障上の関係強化を図るために、正式に国家間で協定を結ぶべきという考えがあり、それが具現化されたものです。安全保障上の関係強化に伴う摩擦を最小限に食い止めようという強い決意を感じます。

 確かに、こういった取り決めもせず日本の自衛隊を受け入れるのは困難でしょうね。
フィリピンの国内事情などにも配慮は必要でしょう。

上記に挙げた規定以外にも、秘密情報の保全規定、環境保護規定などが定められております。

率直な感想は「フィリピンはすげーな!!!」というものでした。

オーストラリア相手にここまで平等で対等な協定を締結できるというのは素晴らしい外交手腕です。

私も、翻訳された豪比相互訪問軍隊地位協定(正式には オーストラリア政府とフィリピン共和国政府との間の各々の領域を相互に訪問する軍隊の地位に関する協定(豪比相互訪問軍隊地位協定) Agreement between the Government of Australia and the Government of the Republic ofthe Philippines concerning the Status of Visiting Forces of Each State in the Territory ofthe Other State)の全文を読破しましたが、特に問題になりそうな条文はありませんでした。

もし、我が国日本とフィリピンが相互訪問軍地位協定を結ぼうとなったら、豪比相互訪問軍隊地位協定を議論の出発点として、日本とフィリピンの国情に合わせた改訂がなされるのではないかと推察します。

しっかりと考え抜かれているので、オーストラリアを日本に変換するだけでもいいと思います(*^_^*)

あえて難点を挙げるとすれば、議会の承認が必要なので、議論が始まってから発効するまで時間がかかるということです。
2007 年5 月31 日 キャンベラにて署名されてから、2012 年9 月28 日 発効となりました。約5年という時間が経過しております。

これは有事に間に合わないのでは?と思うのです。

もちろん、議会の承認が必要な国家間協定ですから、仕方ないことですが、何とか時間を短縮する手段を考えるべきではないかと。
最悪、日本とフィリピンの協定発効の前に中国が本格的な軍事行動を採るということも十分考えられます。というか中国としては日本とフィリピンの準同盟は邪魔でしかないはずですから、即断即決してくる可能性が高いです。

フィリピンと訪問軍協定を締結することも推進しつつ、短期的にはベトナムとの連携を模索する必要もありそうですね。
フィリピンだけに負担をかけるべきではないですし、リスクヘッジのためにもベトナムとの連携は欠かせません。


訪問軍協定に関して調べてみて、とても勉強になりました。アキノ大統領に感謝です(*^_^*)

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Author:uematu tubasa
平成生まれの尊皇攘夷派で、某国立大学の経済学部出身の
uematu tubasaと申します。

基本情報技術者、電子書籍作家。

失業と低所得と借金に負けない!
私は戦う、この残酷な世界で!

北朝鮮の核実験がきっかけで政治に興味を持った若者です。
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『ビジネスの種を蒔け』
『究極の空き家対策』
『家賃半額』を出版しました。

『住宅資産倍増計画(仮)』
『天皇最強説(仮)』を出版する予定です。

日本核武装論の出版が中期的目標です。

核武装推進論者、ネオクラシカルリアリスト(新古典派現実主義者)、地政学の基礎は理解しております。

自主憲法制定論者(現行憲法破棄、大日本帝国憲法改正)、女系天皇公認論者、暫定的な保護貿易協定推進論者、消費税廃止論者、経済ナショナリスト、公的家賃補助導入論者、対米自立論者、日米同盟堅持論者、反特定亜細亜、移民拒絶論者。

すべての売国法案に反対しております。

基本的には政策論を中心に書いております。国会議員の事務所へ陳情します。

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好きな飲み物:緑茶、麦茶、カシスオレンジ、果実系ジュース、CCレモン、日本酒

好きな女性のタイプ:明るくて家庭的な日本人女性

趣味:読書(核戦略、地政学、国際政治学、経済学など)とジョギング(1日往復10kmを週に2日ぐらい)

特筆事項:性別は男性(遺伝子組み換えではない) 両親共に日本人

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