マンションが傾いた!住宅市場はレモン市場である~後篇~

大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。

~~~以下は産経ニュースより~~~
http://www.sankei.com/affairs/news/151016/afr1510160017-n1.html

【横浜マンション傾斜】
他の物件にも疑惑 不良物件を回避するには…

2015.10.16 12:10更新

これじゃピサの斜塔だ。三井不動産グループが販売した横浜市都筑区の大型マンションで、建物を支えるくいの一部が強固な地盤に達しておらず、建物が傾き始めていることが発覚。中世ヨーロッパならいざ知らず、現代の日本でこんなことが起きた理由は、基礎工事に虚偽のデータが使われたからというから開いた口がふさがらない。消費者は何に気をつけて物件を選べばいいのだろうか。(夕刊フジ)

 問題となっているマンションは、神奈川県最大級の大型商業施設「ららぽーと横浜」に隣接する「パークシティLaLa横浜」。横浜市によると、マンションは2007年に完成、705世帯が入る4棟があり、傾いているのはうち11階建ての1棟。廊下の手すりが、渡り廊下でつながる別の棟の手すりに比べ約2センチ低くなっていた。

 住民からの指摘により、三井不動産グループが調べたところ、建物を支える52本のくいのうち、8本が地盤の強い「支持層」に達していないか、深さが不十分だったと判明。基礎工事を行う際、別の地盤のデータが使用されていたことが原因だ。

 基礎工事を担当したのは三井住友建設から請け負った旭化成の子会社、旭化成建材。「建物の補強、回収にかかる費用を全額補償する」としているが、同社が施工に関わったマンションなど他の物件にも疑惑は広がる。

05年には、元一級建築士が複数の建物の耐震性を偽装した「姉歯事件」が起きたが、それと似た構図だ。

 今回の欠陥マンションの分譲単価は1坪あたり約157万円。ファミリータイプの部屋でも「億ション」とまではいかないが、商業施設はすぐ隣で利便性は高い。

 住民の女性(47)は「家族5人で住むのに、4LDKの部屋を完成当時に約4000万円で購入した。借金もあるので『どうしよう』という感じ。元に戻してもらうか、できないなら賠償してほしい」と怒りに震えている。

 住民は気の毒としかいいようがないが、本紙で「本当は教えたくない マンション業界の秘密」(金曜)を連載する住宅ジャーナリストの榊淳司氏はこう話す。

 「新築マンションでは『工事現場をお見せします』というようなところもあるが、くいを打つ穴が支持層に到達しているかどうかは、施工主が見ても分からないはずだ。ユーザーが現場を訪れても判断のしようがない。確信犯的に不正が行われていたとしたら『姉歯事件』と同じように第2、第3の事例が出てくる」

 マイホームは一生に一度の大きな買い物。後悔しないためには、あえて新築を避けるのも一案だ。

 「マンションは何らかの欠陥があれば、ほぼ築10年以内に症状が現れる。10年が経過してきちんとした物件を選んだほうが確実だろう。フルリフォームしても新築で買うより安く済ませられる」(榊氏)

唯一の救いは、三井不動産グループという大手が手がけた物件だったこと。「マンションは造るのに1戸あたり2000万円かかるといわれ、今回の場合、全面的な立て替えとなれば140億円程度はかかる」(榊氏)。中小デベロッパーであれば倒産し、購入者は泣き寝入りするしかない。

 「お客さまに対しては誠意を持って対応する」と平謝りの三井不動産。原因の徹底した究明が待たれる。
~~~~以上、産経ニュースより~~~~~

昨日からの続きになります。

このような物件を購入しないためにはどうすればいいのでしょうか。
どうすれば未然に防ぐことができたのでしょうか。

結論から言ってしまえば、済むのに適切なのかどうか住宅を診断すればいいのですよ。
そうすれば、物件の瑕疵を発見することができますので、正当な評価を下すことができます。

そもそも、住宅市場とはレモン市場なのです。

レモン市場について、簡単にご紹介しましょう。
~~~一部抜粋しましょう~~~
レモン市場 (レモンしじょう、lemon market) とは、経済学において、財やサービスの品質が買い手にとって未知であるために、不良品ばかりが出回ってしまう市場のことである。

レモンとは、アメリカの俗語で質の悪い中古車を意味しており、中古車のように実際に購入してみなければ、真の品質を知ることができない財が取引されている市場を、レモン市場と呼ぶ(レモンには、英語で「良くない」「うまくいかない」等の意味があることから、転じて「欠陥品」「品行が悪い(女性)」事を指すようになった)。

研究の歴史[編集]

レモン市場について最初に取り上げたのは、アメリカの理論経済学者ジョージ・アカロフである。

アカロフは、1970年にアメリカの季刊経済学雑誌「クォータリー・ジャーナル・オブ・エコノミクス」において「The Market for 'Lemons': Quality Uncertainty and the Market Mechanism(「レモン」の市場:品質の不確実性と市場メカニズム)」という論文を発表し、中古車市場で購入した中古車は故障しやすいといわれる現象のメカニズムを分析した。

レモン市場の問題[編集]

レモン市場では、売り手は取引する財の品質をよく知っているが、買い手は財を購入するまでその財の品質を知ることはできない(情報の非対称性が存在する)。そのため、売り手は買い手の無知につけ込んで、悪質な財(レモン)を良質な財と称して販売する危険性が発生するため、買い手は良質な財を購入したがらなくなり、結果的に市場に出回る財はレモンばかりになってしまうという問題が発生する。

具体的な例を挙げて説明しよう。いま市場には、高品質の財と低品質の財が、それぞれ半々の割合で存在しているとする。売られている財の品質を熟知している売り手は、高品質の財は300,000ドル以上、低品質の財は100,000ドル以上ならば販売してもよいと考えているとする。

しかし買い手にとっては、売られている財の正しい品質を判断することは困難であるため、買い手は半分の確率で財が低品質であると考える必要がある。そのため買い手にとっての財の価値は、高品質な場合の300,000ドルと低品質な場合の100,000ドルの平均である200,000ドルとなる。したがって、買い手は200,000ドル以上は支払いたくないということになる。

このことを予想する売り手は、200,000ドルより高い財を市場に出すことを諦め、それ以下の財だけが取引されるようになる。これによって、今度は買い手が支払ってもよいとする平均価格も150,000ドルまで低下し、売り手は150,000ドル以上の財を市場に出すことを諦める。

結果、売り手は高品質の財を売ることができず、低品質の財ばかりが市場に出回る結果となり、社会全体の厚生が低下してしまう。このような現象は、逆選抜と呼ばれる。
(後略)
~~~~一部抜粋終了~~~

日本の住宅市場において、マンションや戸建て住宅という財の情報を消費者は完全に持っているわけではありません。
その無知につけ込んで、質の低い住宅が供給されてしまうわけです。


今回のマンション傾斜問題は典型的に情報の非対称性がもたらす悲劇ですよ。
今回の欠陥を住民が事前に知っていたら、そもそも購入していなかったでしょう。

結局どうすればいいのかと言えば、第三者が住宅が本当はどのような質なのか判定してもらえばいいわけです。
住宅診断士(ホームインスペクター)に依頼するべきでしょう。

もっと踏み込んで言えば、住宅診断されていない物件を購入するのは極めて危険なのです。
しかし、住宅診断士の存在そのものの認知が低いということもあり、住宅診断はあまり積極的に行われていません。

我が国日本の住宅政策を考える上において、消費者に対して正確な住宅情報を提供するためのの住宅診断を推進するというのは避けて通れない課題であると言えるでしょう。

※※※詳しくは以下を参照※※※
日本ホームインスペクターズ協会
※※※詳しくは以上を参照※※※

具体的には、住宅診断に伴う費用に対して、補助金を支給したり、住宅診断を受けていない物件の販売を禁止したり、住宅診断に関する広報活動を政府が支援するべきなのではないでしょうか。

住宅診断が活発化すれば、今回のような傾斜問題も未然に防げるでしょう。
我が国日本の中古住宅市場もレモン市場からの脱却が図れると思います。

以上、よろしければクリックをお願い致します。

人気ブログランキングへ

モッピー!お金がたまるポイントサイト
ビジネスの種を蒔け』を出版しました。
ビジネスの種を蒔け

【効果・効能】
◆企業活動において重要な設備投資について詳しく知りたいという欲求を満たす
◆設備投資はどのような要因によって決定されるのか体系的に理解できる
◆具体的にどうすれば設備投資を増やすことができるのか理解できる
◆制度設計と政策立案にお困りの官僚と政治家に対してよく効く

【用法・用量】
◆目に留まったならば、すぐにお買い求めください
◆一日一回、スキマ時間を利用して、お読みください
◆日本経済をどうにかしたいという熱がない方はご使用をお控えくださいませ

====加筆修正予定====
2015年9月24日に加筆修正を行いました。現在第2版。
誤字脱字や事実誤認などございましたらお気軽にメールをお送りください。
歴史に爪痕を残す電子書籍にするために、読者の皆様から送られてくるメールが頼り。
首を長くしてお待ちしています。
反逆する武士のメールアドレス:rebelbushi@gmail.com

※※※補足情報※※※
本書はMicrosoft Office Word2010を使用して作成されました。
加筆修正を随時行っていきますので、何卒ご理解の程をお願い致します。
【字数】現在34,830文字
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

uematu tubasa

Author:uematu tubasa
平成生まれの尊皇攘夷派で、某国立大学の経済学部出身の
uematu tubasaと申します。

基本情報技術者、電子書籍作家。

失業と低所得と借金に負けない!
私は戦う、この残酷な世界で!

北朝鮮の核実験がきっかけで政治に興味を持った若者です。
『消費税廃止への進撃』
『ビジネスの種を蒔け』
『究極の空き家対策』
『家賃半額』を出版しました。
『雇用、所得、物価の一般理論(仮)』
『我が国日本の海洋戦略(仮)』
『日銀は錬金術師(仮)』
『ケインズは二度死ぬ(仮)』
『なぜバターがスーパーから消えたのか(仮)』
『住宅資産倍増計画(仮)』
『天皇器官説(仮)』
『移民拒絶論(仮)』
『人口補完計画(仮)』
『地政学の強化書(仮)』を出版する予定です。

日本核武装論の出版が中期的目標です。

核武装推進論者、ネオクラシカルリアリスト(新古典派現実主義者)、地政学を国立大学の必須履修科目にするべきと考えています。

自主憲法制定論者(現行憲法破棄、大日本帝国憲法改正)、女系天皇公認論者、暫定的な保護貿易協定推進論者、消費税廃止論者、経済ナショナリスト、公的家賃補助導入論者、対米自立論者、日米同盟堅持論者、反特定亜細亜、移民拒絶論者。

すべての売国法案に反対しております。

基本的には政策論を中心に書いております。
ご意見ご感想をよろしくお願い致します。

好きな漫画:ゴーマニズム宣言、金色のガッシュ、3月のライオン、進撃の巨人、もやしもん、ダイヤのエース、黒子のバスケ、銀の匙、鋼の錬金術師、ハイキュー!! アルスラーン戦記

好きなPCゲーム:泣きゲー全般(主にKey作品)

好きな食べ物:そば、寿司、天ぷら、おにぎり、トマト、ピザ、パスタ、ソーセージ、ポトフ、フィッシュ&チップス、ペペロンチーノ、フライドポテト。

好きな飲み物:緑茶、麦茶、カシスオレンジ、果実系ジュース、CCレモン、日本酒

好きな女性のタイプ:明るくて家庭的な日本人女性

趣味:読書(核戦略、地政学、国際政治学、経済学など)とジョギング(1日往復10kmを週に2日ぐらい)

特筆事項:性別は男性(遺伝子組み換えではない) 両親共に日本人

特にルールはありません。自由にコメントをお願い致します。

※常識の範囲内でコメントを削除する可能性がございます。ご了承ください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
反逆する武士のツイッター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR