小坪しんや氏のTPP評を考えてみる その3

大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。

小坪氏のTPP評の第三弾のです。

~~~~以下は一部抜粋~~~~
【TPPに関して③】国防能力から見る外交~我が国は、戦争に弱い。

(前略)
打撃もある、世界最大の経済圏には魅力はあるものの、
「やらなくていいじゃないか」と素直に思う。
TPP単体で見れば、だ。

では、それがいま、魅力的に映る理由は何か。
それは一重に、CHINAの覇権主義という脅威である。

この両者を天秤にかけた際、どちらが重いかの、個人としての判断を述べさせて頂いた。
私が天秤にかけた、その片方の秤には何が乗っていたのか。
その重みを論じさせて頂きます。

回避すべきもの
いま見ているのは、対中戦争が起きるか否かであり、これが勃発した場合、インフラへの被害で日本は20位以下まで下がると私は読んでいます。20位以下というのは体感的な数字で申し訳ありませんが、大きくははずれないでしょう。
そして、復活も難しいでしょう。

これが私が天秤の片方にかけたものであります。
何より、国民の生命と財産は、どの程度、担保されうるのか。
その一点であります。

戦争には、負ける。

我が国は戦争に負けると考えています。
私個人は戦争は起き得ず、むしろ「大きめの紛争」に巻き込まれる可能性を指摘する立場でありますが、

それが(戦争に比較すれば)小規模な紛争であったとしても、
我が国は、戦争に負けると考えています。

自衛隊が強いとか弱いとか、兵器の絶対数が足りていない等とは別の問題です。敗北条件は、軍事力によって決まるわけではありません。
ここで論じていくのは、国民性と社会インフラの問題です。

高度なインフラと、脆弱性の問題

社会インフラが戦争・紛争に対して極めて脆いと考えています。
我が国が、世界に比類なき非常に高い利益構造を維持できているのは、高度な社会インフラに依存しているためです。

高度なインフラが、高い利益率を支えています。
例えば、世界に類をみない過密スケジュールで運用される電車。
あれがあるから、通勤圏を大きくとることができています。
一極集中による効率化が、利益のコアの一つとも言えるでしょう。

では、仮に。
高度な通信網が破壊された場合、手旗信号で同じような過密スケジュールで運行することはできるでしょうか。
証明も検証も不要でしょう、誰しも同じ判断を下すと思います。
無理です。

高い効率性を誇る社会インフラは、同時に脆弱性も内包しています。
埃に弱い精密機械のように。

社会の停滞

自動車での通勤も難しい状況になるでしょう、簡単に陥ると思います。
我が国の国民性の問題もあり、人は完全に足を止めることでしょう。

少なく見積もっても三割のサラリーマンは出社ができないと思います。
その場合、感覚的なもので申し訳ありませんが、社会は7割の機能を停止すると想定しています。

仮に全員が出勤できた社(仮にA社)があったとしましょう、
社としての人員が100%充足していたとしても、他社は異なります。
言い換えれば、社会は100%とは異なります。

A者が100%の人員で通常の業務をこなしたとしても、物流から通信から、全てのサービスが低下している状況です。
A社が全員動けても、社としてのアウトプットは100%にはなりません。

3割の出社不能は、7割の停滞をもたらすと考えたのは、このような理由です。

有事における社会インフラの被害と復旧について
荒唐無稽と思われる方もいるかも知れませんが、理系らしくフラットに認識しているのは、(戦争ではなく)近隣での紛争に巻き込まれる程度であっても、凄まじいまでの打撃を、我が国は被るであろうということです。


破壊目標

一つは、光ケーブルの主幹機能。
街中に光通信のケーブルは走っておりますが、このメインのラインは破壊目標になると思います。

発電所。
原発は、銃を携行した者で防備されるかも知れません。むしろ原発のほうが大丈夫かも知れませネ。
では火力発電所はどうなのか、冷却塔やパイプにRPGを撃たれたらどうなのか。
水力発電とは、ダムのことですが、これが破壊されたらどうなのか。
満水状態であれば、内部からは(あの大きさからは想像できないほど)簡単に破壊できます。

変電所。
町中に普通に設置されておりますが、これが数百、数千、同時に破壊された場合どうなのか。
誰しもが風景の一部ととらえており、防衛などは想定されていない。
トランスの一つを破壊するだけで、機能を停止させることができてしまう。

送電線。
山の中に走っている、そういうものだと考えているでしょう。
RPGなど高価なものを用いずとも、ちょっとした重機で破壊できます。取り付け道路がなく重機が入れずとも、携行できるサイズの爆弾で壊れます。
ただのフレームです、足の二脚を破壊すれば、自重で倒壊するでしょう。

他にもたくさんありますよね。
風景に溶け込んでいる重要な社会インフラ、たくさんございます。

重要拠点と認識されていない拠点

上記は、風景の中に溶け込んでおり、誰しもが日常のものと認識しており
日頃は意識すらしないことでしょう。
しかし、これらは戦略上、重要な拠点であります、本来であれば。
それらが完全に露出し、防衛されていないのが我が国の姿であります。

いざ開戦となれば、もしくはそれが紛争であったとしても。
社会の効率を低下させるため、前哨戦において徹底的に破壊され尽くすと考えています。

敵の指揮官がよっぽどバカでない限り、絶対にやる。
国際法がなぜあるかと言えば、「やられる」から、あるのです。
言い換えれば、武士道精神(または騎士道精神)のような崇高な順法精神でもなければ、守られることはないでしょう。

やけっぱちになった相手に、理を説くことほど虚しいことはありません。
私たちが重要拠点と認識していない、高度な社会インフラは、初期において破壊され尽くすと想定すべきです。

遅れる復旧

各種のインフラが停止した状態では、復旧には時間がかかります。
発電機などはあるでしょうが、基本的に電気は使えない。
発電機を動かすための燃料だって、安定的に供給できないでしょう。
コンビナートなんて、開戦、もしくは有事勃発と同時に火の海です。

現在の修理方法は、アッセンブリー交換(部品の入れ換え)が主であって、トンカチとレンチで修理するわけではありません。
修理には交換部品が必要で、動力を伴う機材が必要です。
上記の想定条件では、簡単には修理はできません。

部品の生産も止まり、物流も止まっている状況で、
電気もなく、メンテすべき人員も出社できない日本で、
復旧にはどれぐらいの時間が必要なのでしょうか。

戦争における敗北とは何か。
A国とB国が戦争状態に突入したとして、A軍が勝てば、A国の勝利なのか。
それはゲームの中のルールであって、現実は異なる。
講和を含む条約など、外交的な集約をもって敗北とするのか。
それは一理あるかも知れないが、この場合は少し違う観点から論じたい。

都心部で大量の餓死者

前述の、社会インフラが破壊され尽くした状態では、都心部で大量の餓死者がでると考えています。

食料すら工場で「効率的に」生産する時代です。
工場には、派遣のお姉さんが出社することはないし、材料が届くこともないでしょう。
電力を始めとした動力も供給されず、工場は止まります。

生産がとまり、仮に生産できたとしても物流が止まり、届けることができない。
全国で同様に機能不全に陥った場合、食料はありません。
生産できないからです。

自治体で備蓄されているものは、長くとも二週間程度。
これは防災協定などの融通を加味してのもので、ゼロの自治体もあるかと思いますし、一日分という自治体もあったと思います。

移動もできず、大量の人間を「補給ナシで」コンクリートの中に置くわけです。
復旧は、一か月か二ヶ月か、はたまた半年か。

都心部においては、酷い状況になると想定します。
地域によっては多くの餓死者を出すでしょう。

東日本大震災との違い

最大の違いは、自衛隊が助けに来ない。
当然です、敵国もしくは敵性勢力(紛争の場合)と戦っているからです。

そういうときこそ、政治が行政が!と言うのでしょう。
無理です、自治体職員も同じ人間ですから、三割が出社不能という状況に違いはありません。
行政組織の機能も、激しくパワーダウンしています。

社会インフラが停止する中、逆に「人の手だけ」で、何ができるというのでしょう。
ある程度のことは頑張ると思いますし、私も必死に指揮の場に立つ覚悟はありますが
そもそも、そのような人員を想定して職員は配置されておりません。
(それとも公務員を10倍に増やしますか?)

東日本大震災との違い。
それは、自衛隊が助けに来ないこと、
また、全国的に発生するため、他の自治体からの協力が得られないという2点です。

支援は、期待できない。
単独でサバイバルを、数か月、継続せねばならない。
これが日本の社会インフラから考える、有事の問題かと思います。

敗北とは、何か。

自衛隊が、局地的に勝とうとも、これは敗北です。
戦争とは外交の一手段であり、国家の護持、国民の生命と財産を守ることを第一義にすべきと考えています。

大量の国民が餓死し、社会インフラが停滞し、
世界に冠たる経済大国としての日本が失墜した場合、
それは戦争における敗北であります。

軍事的に、戦局での勝利などは小さな話なのです。
護るべきものを護れなければ、それは敗北です。

ですから、私は戦争に反対します。
何がなんでも回避すべきです。
同じく、手癖の悪い近隣国と「しっかりした外交上の防衛」を必須と捉えております。

安保法制にも、賛成しました。
消極的ながらも、賛成しております。

※ 消極的としたのは、あの法案には予算が対になっておらず、飛行機の一機も増やすことができないためです。
効果について疑問視しており、「やらないよりはマシだが、、、」と考えています。
「全力で推進する」(負荷を捧げる)という判断はしませんでした。

TPP、気に食わぬ点は多々あります。
対中国、この一点で、私は論じました。
結果として、基本反対のスタンスは堅持するものの、大筋合意については賛意を表明。
反対活動については行わないと判断しました。

天秤の片側に置いたのは、
戦時下における国民の生命と財産であります。
国防力の欠如と、国民意識の低さ、効率化が進みすぎた社会インフラの脆弱性。
戦争ではなく、小規模な紛争であったとしても、立ち直れない打撃を受けてしまう。

上記の想定をしているゆえ。
世界最大の経済圏という形で、CHINA包囲網という効果が期待できる以上、
私は、この大筋合意を評価する立場です。


言い換えましょう、
評価せざるを得ない立場です。
私がではなく、日本が、です。
客観的に見て、そのようなパワーしか有しないと言っているのです。

軍事力の低さと、社会構造の脆弱性ゆえ、です。
国民意識が有事に慣れていなさすぎるゆえ、です。
不法に国民をさらわれ、拉致被害者を何十年も奪還できないような国なのです。


有事における、国民の生命と財産。
これを天秤の片側に置きました。
その際、CHINAの覇権主義に抗する形の、世界最大の経済圏には強い魅力を感じました。
感じざるを得ませんでした。

言いたい放題、言えばいいというものではありません。
言えること、言えないこと、
できること、できないことがあります。
それを判断した上で、意見は述べるできでしょう、私は。

これが、国家として弱いということ、
国防というネックを抱えた状態での、選択肢の制限かと思います。

国防能力を鑑みた場合、我が国は外交の選択肢は制限を受ける。
弱いがゆえに、言いたいことも言えぬ状況だってあるということです。



よって。
私はTPPに、反対しません。
言い回しと行間から、察して頂けると幸いです。

TPPがどうなのかではなく、この状況を深く憂うものです。

悔しい、と言っているのです。

TPPの内容どうこう以上に、

制限を受けた外交をせざるを得ない我が国が、

このような顔色を伺いながら動かざるを得ない我が国が、

何十年も拉致被害者を奪還できない我が国が、

そのふがいなさが、悔しいと言っているのです。
~~~~以上、一部抜粋終了~~~~~

素晴らしい認識です。
我が国日本は軍事攻撃に脆弱なのですよね。

そこは認めるほかありませんよ。
だからこそ核武装すべきですし、軍事攻撃にも耐えられるような社会インフラを形成するべきなのです。

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2015年9月24日に加筆修正を行いました。現在第2版。
誤字脱字や事実誤認などございましたらお気軽にメールをお送りください。
歴史に爪痕を残す電子書籍にするために、読者の皆様から送られてくるメールが頼り。
首を長くしてお待ちしています。
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※※※補足情報※※※
本書はMicrosoft Office Word2010を使用して作成されました。
加筆修正を随時行っていきますので、何卒ご理解の程をお願い致します。
【字数】現在34,830文字
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プロフィール

uematu tubasa

Author:uematu tubasa
平成生まれの尊皇攘夷派で、某国立大学の経済学部出身の
uematu tubasaと申します。

基本情報技術者、電子書籍作家。

失業と低所得と借金に負けない!
私は戦う、この残酷な世界で!

北朝鮮の核実験がきっかけで政治に興味を持った若者です。
『消費税廃止への進撃』
『ビジネスの種を蒔け』
『究極の空き家対策』
『家賃半額』を出版しました。

『住宅資産倍増計画(仮)』
『天皇最強説(仮)』を出版する予定です。

日本核武装論の出版が中期的目標です。

核武装推進論者、ネオクラシカルリアリスト(新古典派現実主義者)、地政学の基礎は理解しております。

自主憲法制定論者(現行憲法破棄、大日本帝国憲法改正)、女系天皇公認論者、暫定的な保護貿易協定推進論者、消費税廃止論者、経済ナショナリスト、公的家賃補助導入論者、対米自立論者、日米同盟堅持論者、反特定亜細亜、移民拒絶論者。

すべての売国法案に反対しております。

基本的には政策論を中心に書いております。国会議員の事務所へ陳情します。

ご意見ご感想をよろしくお願い致します。

好きな漫画:ゴーマニズム宣言、金色のガッシュ、3月のライオン、進撃の巨人、もやしもん、ダイヤのエース、黒子のバスケ、銀の匙、鋼の錬金術師、ハイキュー!! アルスラーン戦記

好きなPCゲーム:泣きゲー全般(主にKey作品)

好きな食べ物:そば、寿司、天ぷら、おにぎり、トマト、ピザ、パスタ、ソーセージ、ポトフ、フィッシュ&チップス、ペペロンチーノ、フライドポテト。

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好きな女性のタイプ:明るくて家庭的な日本人女性

趣味:読書(核戦略、地政学、国際政治学、経済学など)とジョギング(1日往復10kmを週に2日ぐらい)

特筆事項:性別は男性(遺伝子組み換えではない) 両親共に日本人

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