【決定版】ロシアはなぜ北方領土を返還しないのか

大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。

最近、日露接近について関心が高まっております。
素朴に疑問があるのですが、何故ロシアは北方領土を日本に返還しないのでしょうか。

ロシア側の立場になって考えれば、
物事がはっきりと理解できるのではないかと考えております。

そんな中、ブログ記事のために参考になりそうなニュースを探していると、
決定版というべきニュースがございました。ご紹介できればと思います。

~~~~~以下は産経ニュースより~~~~~~
http://www.sankei.com/premium/news/161226/prm1612260013-n1.html
ロシアが北方領土を返さない理由 
旧ソ連時代から配備される弾道ミサイル搭載原潜、北極海権益で中国牽制…
2016.12.26 12:00更新

なぜロシアは北方領土の返還に応じないのか。

 12月15、16両日に行われた日露首脳会談では、この日本人にとって古くて新しい問いが改めて突きつけられた。北方四島は軍事的要衝であり、返還に応じればロシアの安全保障を脅かすことになる-。こうした認識は、日本滞在中にプーチン大統領が残した発言からも透けてみえた。

 オホーツク海は命綱

 「ロシアにはウラジオストクと、その北に大きな艦隊の基地がある。わが国の艦船は(その港から)太平洋に出ていく。私たちはこの面で何が起こるかということを理解しなければならない」

 プーチン氏は16日に安倍晋三首相とともに臨んだ首相公邸での共同記者会見で、軍事について語り始めた。日米安全保障条約が北方四島にいかなる効力を及ぼすのかを問い、「ロシア側の懸念を考慮してもらいたい」とも呼びかけた。

 プーチン氏はこの場で直接言及しなかったが、カムチャツカ半島東岸には弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)が配備されている。旧ソ連時代から、オホーツク海に身を隠すSSBNに搭載した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の照準を米本土に合わせることで、米国からの先制攻撃を抑止してきた。

 国名がソ連からロシアに変わっても、SSBNの重要性は変わらない。

 2008年のグルジア紛争、14年のクリミア危機などをめぐり、米国はロシアと激しく対立した。それでも米軍が本腰を入れて介入しないのは核抑止力があるからだ、というのがロシアの認識だ。SSBNの活動海域であるオホーツク海と北極海は、ロシアにとって命綱ということになる。

 ロシア軍事に詳しい未来工学研究所の小泉悠客員研究員は「冷戦終結直後、カムチャツカにいる潜水艦部隊は旧式ばかりでボロボロだったが、元気な新鋭艦が来てオホーツク海の戦略的意義も高まっている」と解説する。

 露海軍は昨年9月に最新鋭のボレイ級SSBN1隻をカムチャツカ半島に配備した。計8隻調達するボレイ級のうち、4隻が極東地域を担当する太平洋艦隊、残り4隻が北極海をカバーする北方艦隊に振り分けられる計画だ。

非現実的な面積二等分

 北方領土と千島列島は、SSBNがカムチャツカ半島東岸からオホーツク海に入るための通り道に当たる。択捉島と国後島の間には最大水深484メートルの国後水道が横たわる。 

 国後水道以外にも、千島列島には北得撫島(うるっぷ)水道(2200メートル)や第一千島海峡(2000メートル)などSSBNの通航路はある。だが、国後水道経由で、米軍や自衛隊の潜水艦によるオホーツク海進入を許してしまえば、ロシアの核抑止力が損なわれかねない。ロシアにとって国後水道は死命を決するチョークポイント(水上の要衝)でもある。

 「ロシアからすると国後島と択捉島はワンセット。(歯舞群島、色丹島、国後島の一部を日本に引き渡す)面積等分という、軍事を無視した妥協案というのは露側には通じない」

 ロシア軍事が専門の防衛研究所の兵頭慎治地域研究部長はこう指摘する。

 国後、択捉両島には陸軍第18機関銃・砲兵師団が展開している。露陸軍は大規模な改革を図り、師団を小回りのきく旅団に再編している。こうした中で択捉・国後には「師団」を温存させてきた。

 冷戦時代に約8000人規模だった第18機関銃・砲兵師団は約3500人に激減した。実質的に旅団規模で、2011年3月に参謀本部がセルジュコフ前国防相に提出した装備近代化も停滞。隊舎や関連施設などのインフラ整備も遅れ気味で、ロシアがどこまで北方領土を軍事的に重視しているか疑わせる材料はあった。

 しかし、プーチン氏の来日が目前に迫った11月下旬、露軍は北方領土の旧式装備を最新鋭装備に入れ替えたことを発表した。国後、択捉両島に地対艦ミサイル「バスチオン」(射程300キロ)と「バル」(射程150キロ)を配備したのだ。

 「極東海域におけるロシア太平洋艦隊の部隊展開ルート、これを援護をする。それからもう一つは、オホーツク海における戦略原潜の活動領域、これを確保する。こういった目的が考えられる」

 防衛省の前田哲防衛政策局長は11月24日の参院外交・防衛委員会で、地対艦ミサイル配備にからむ露側の意図に関する分析を示した。日本政府から見ても、ロシアにとっての北方領土の戦略的価値はいまなお減じていない。

 歯舞群島、色丹島に関しては国境警備隊が置かれているものの、ロシアは軍隊を展開していない。とはいえ、自衛隊や米軍が歯舞・色丹に電波傍受施設などを置けば、択捉・国後の露軍部隊が丸裸にされる恐れがある。

北極海と中国の動き

 北方領土の戦略的価値は新たな要因によっても高まっている。北極海に向かう艦艇を牽制する拠点としての役割だ。

 北極海では、地球温暖化による海氷減少で航路や資源の開発が進んでいる。特に北極圏への進出を強化している中国船はオホーツク海を通り、千島列島を抜けて北極海を目指す。昨年9月には中国海軍艦艇5隻が、北極海の玄関口となる米アラスカ州沖のベーリング海を初めて航行した。

 露軍はこうした動きに神経をとがらせており、中国の砕氷船「雪龍」の航路上でミサイル発射演習を行って牽制してもいる。択捉島に配備された地対艦ミサイルは、中国軍艦艇を牽制する手段でもある。

 北極海の防衛態勢強化の一環として、千島列島の松輪(マトゥワ)島では海軍基地を建設する検討も進む。同島には旧日本軍が建設した飛行場がある。有事の際は装備・人員を集積する拠点となり、北極海へと通じる航路を守る。

 もちろん、ロシアにとって中国はオランダに次ぐ第2位の輸出相手国で、安全保障面でも共同演習や武器輸出を行う「特権的な戦略パートナー」と位置づけている。同時に、冷戦時代に約4000キロの国境を挟んで向かい合った潜在脅威だ。急速な経済発展を続ける中国に国力は引き離されている。

 2015年の国内総生産(GDP)は中国が2位だったのに対し、ロシアは12位。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、同年の国防支出もロシアが約910億ドル、中国が約2144億ドルで、両国の差は大きく開いている。

防衛協力前向きなロシア

 約4000キロの国境線に大規模な陸軍部隊を再び張り付け続けるだけの体力はロシアにない。中国は有力な輸出先でもある。だが、中国が地域覇権国として君臨すればロシアの国益を脅かしかねず、同じく中国を警戒する国と協力し、パワーバランスを有利にする必要がある。防衛省幹部は「防衛協力に関してはロシア側のほうが積極的にやりたいと言ってきている」と明かす。

 日本政府としても中国軍の動向を共通の懸念として安全保障協力を進めたい考えだ。安保協力を一定レベルに引き上げることで北方領土返還に向けた環境づくりにつなげたい思惑もにじむ。今回の首脳会談で外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)の再開で合意したのも、このためだ。

 プーチン氏との首脳会談を終えた安倍首相は17日、首相公邸でロシアのタス通信とのインタビューに応じた。日露両国の協力の重要性をロシア国民に直接訴えかける場で、首相はこう強調した。

 「日本とロシアがアジア太平洋地域の安全保障分野で協力できれば、この地域がより安定的になり、平和がより強固なものとなることに疑いはない」
(政治部 杉本康士)
~~~~~以上は産経ニュースより~~~~~~

ロシアが北方領土を手放さない理由を簡潔に説明するのであれば、
北方領土は軍事的・地政学的要衝であり、返還に応じればロシアの安全保障が脅かされるから
となります。

北方領土を返還しない理由を具体的に列挙致します。

1、北方領土は北極海に向かう艦艇を牽制する拠点としての戦略的価値が高いから
2、オホーツク海における戦略原潜の活動領域を確保したいから
3、極東海域におけるロシア太平洋艦隊の部隊展開ルートを確保したいから

1について説明します。
地球温暖化により、にわかに北極航路や北極の資源開発が脚光を浴びております。
中国は北極圏にどんどん進出しており、ロシアは神経を尖らせています。
ロシアにとって、中国は信用できない仮想敵国ですから、当然の反応です。

北方領土にロシアの地対艦ミサイル等を設置しておけば、いつでも中国側の艦船を破壊することができます。
そして、その軍事力を背景に中国を交渉のテーブルにつかせ、ロシア側の要求を飲ませることも可能になるでしょう。

軍事力を展開するための領域として利用価値が高いのです。

2について説明します。
現在、ロシアはアメリカとの相互確証破壊理論に基づく核抑止が成立しています。
なぜならば、オホーツク海で核弾頭搭載の弾道ミサイルを積み込んだ戦略型原子力潜水艦が自由に航行して、いつでも核ミサイルを発射することが可能であるからです。
アメリカの先制攻撃から生き残り、報復することが可能なので、核抑止が成り立っているのです。

しかしながら、北方領土を日本に返還すると、そのオホーツク海へ米軍や日本自衛隊の侵入を許し、有事において核ミサイルが発射される前に撃沈される可能性があります。
もちろん、ロシアもそうはさせじと抵抗するでしょうからそんな簡単なことではありません。
しかし、安全保障政策上、無視できるわけでもありません。

北方領土を手放したら、ロシアがアメリカの核の先制攻撃を許す結果となる可能性もあるのです。

プーチンのような戦略家がそんなこと許すはずはありません。
死守してくるでしょう。

3について説明します。

ロシア海軍は太平洋へ出撃するための作戦線が必要なのです。
そうしなければ、著しく行動が制限されてしまいます。
極論ですが、行動できない海軍というのは単なる金食い虫です。

ロシア海軍が太平洋へ出撃するということは北方領土の間の狭い箇所を通り抜けなければなりません。
そんなところを米軍や自衛隊に抑えられたら、軍事作戦どころのお話ではありません。
作戦行動開始の次の瞬間に全滅ということも絵空事ではありません。

米軍や自衛隊の地対艦ミサイルはロシア軍にとって脅威ですし、歯舞・色丹に電波傍受施設などを置けば、択捉・国後のロシア軍部隊が丸裸にされる恐れがあります。

さて、理由を3点ほど列挙致しましたが、どうでしょうか?
ロシアが簡単には北方領土の返還に応じない理由が割とすっきりと頭に入ってきたのではないですか?

少なくとも私は納得できました。

ここから私が考えなければならないことです。
軍事的・地政学的に重要な北方領土をどのようにロシアから奪うのか
言い換えれば、ロシアはどのような状態になったら日本に北方領土を返還したくなるのか

プーチンの口から、北方領土を返還したいと言わせるだけの材料を揃える必要がございます。
さて、具体的な提言をまとめるのに時間が必要ですね。

本日は以上です。
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プロフィール

uematu tubasa

Author:uematu tubasa
平成生まれの尊皇攘夷派で、某国立大学の経済学部出身の
uematu tubasaと申します。

基本情報技術者、電子書籍作家。

失業と低所得と借金に負けない!
私は戦う、この残酷な世界で!

北朝鮮の核実験がきっかけで政治に興味を持った若者です。
『消費税廃止への進撃』
『ビジネスの種を蒔け』
『究極の空き家対策』
『家賃半額』を出版しました。
『雇用、所得、物価の一般理論(仮)』
『我が国日本の海洋戦略(仮)』
『日銀は錬金術師(仮)』
『ケインズは二度死ぬ(仮)』
『なぜバターがスーパーから消えたのか(仮)』
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『移民拒絶論(仮)』
『人口補完計画(仮)』
『地政学の強化書(仮)』を出版する予定です。

日本核武装論の出版が中期的目標です。

核武装推進論者、ネオクラシカルリアリスト(新古典派現実主義者)、地政学を国立大学の必須履修科目にするべきと考えています。

自主憲法制定論者(現行憲法破棄、大日本帝国憲法改正)、女系天皇公認論者、暫定的な保護貿易協定推進論者、消費税廃止論者、経済ナショナリスト、公的家賃補助導入論者、対米自立論者、日米同盟堅持論者、反特定亜細亜、移民拒絶論者。

すべての売国法案に反対しております。

基本的には政策論を中心に書いております。
ご意見ご感想をよろしくお願い致します。

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好きな女性のタイプ:明るくて家庭的な日本人女性

趣味:読書(核戦略、地政学、国際政治学、経済学など)とジョギング(1日往復10kmを週に2日ぐらい)

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